Next Filmmaker’s SUMMIT
1月27日〜29日までの3日間、長野県小布施町で行われたNext Filmmaker’s SUMMIT(主催 Vook)に参加してきました。
僕も普通に応募して参加しようかと思っていたのですが、とてもありがたいことに登壇者としてお呼びいただきました。
Next Filmmaker’s SUMMITは
「ストーリーテリング」「コンテンツメーカーになるために」「作家性を生み出す領域づくりとは」「チームでの映像製作」他のトークセッション
「プラットフォームのこれから」と題したYahoo! Googleの方による作ったコンテンツのインターネットを使った活かし方
「映画祭からみたコンテンツ」札幌国際短編映画祭の担当者さんによる映画祭に応募する利点など
「メーカーによる技術面の共有」カラーグレーディング、データバックアップ、LEDライト、レンズ、ドローンの法律関係などなど(かーなり専門的)
そして夜は24:30までコタツを囲んで参加者やメーカー担当者さんによる交流会の裏Next Filmmaker’s SUMMITが開催されました。
とても濃密and大ボリュームの3日間だったので、文字にするのはとても難しいです。
参加するかたは個人や小規模で映像制作をしているけど、今の自分の進んでいる方向があっているのか不安な方が多く参加しているように見受けられました。ちなみに参加するためには「自分の作った作品」をエントリー時に送る必要があり、まずここでふるいにかけられます。かなりの応募があったそうです。
イベントの様子はこの記事最後の写真を見てもらえば熱気が伝わると思います。
ここからは感じたことを羅列します。
登壇者と参加者の違いは、作っている映像クオリティでなく、「しっかりにマネタイズできているか?」「作家性を周りから認められているか」そして一番感じたのは「色々試行錯誤して如何に今の自分の立ち位置があるか」ということでした。ちなみに参加者と同じような悩みは常に登壇者も持っていると思います。
エントリーにポートフォリオが必要なだけあって、比較的レベルにばらつきが無い
実際いくらくらいで仕事してるのと言ったナマナマしい話はネットじゃ聞けないよね
ウェディング系の映像はStillmotion系が全盛でstillmotionの偉大さを再確認
地方創生系映像はまぁ大体そうなっちゃうよね(僕も最大の悩み)
夜の交流会「裏Next Filmmaker’s SUMMIT」は親睦が深まると共に皆さん自分の不安を吐き出したり、映像について語り合ったり宿に帰っても話は尽きない
長野に住んでいると実物が見られない専門機材が担当者さんの徹底解説付きで見れる(なにげにすごく嬉しかった)
などなど書ききれません
僕は「作家性を生み出す領域づくりとは」というコーナーで、土橋利章さん、村上勇太さん、そしてVOOKの伊納達也さんとお話させていただきました。テーマはど田舎自慢「地方での映像製作」でした。猫やらキノコやら家賃の話で他のセッションにはないユルさがありました。
僕の「将来猫とキノコを撮って生きて行きたい」というのは冗談のようで結構真面目に考えています。技術的にも結構難しいんですよ。
大事なことを話すのを忘れてしまったのですが、僕の場合は自然映像を撮っているので、「天気を見てから撮影に行ける」というどんな大手プロダクションやTV局には不可能な最大の武器を持っています。その土地ならではの「利点」を探して下さい。あと小規模の映像製作というのは弱者じゃないんです。すごい武器なんです。名誉も栄光も失敗も(そしてお金も)全部自分の物に出来るというのはすごいことじゃないですか?
もう少しナマナマしい話も出来たのですが、いい人を演じてみました。そして他の人がやってない独自の作家性みたいなものを自分が持っていることに気が付かされました(なにげにすごい収穫&もっとクオリティ上げよう)。
映像製作をしている人って横のつながりが少ないんですよね。ネットでは出来ないナマナマしい話を出来る「仲間」みたいなものを得られたのは最大の収穫でした。
話しきれないことがいっぱいあったので、そのうちVook noteにでもまとめてみようかと思います。
小規模で映像を作っていてなんとなくモヤモヤしている方、今回参加に躊躇された方。もし次回があったら(というかやってください)ぜひ参加してください。普段ひきこもりの僕がめずらしくおすすめできるイベントです。
最後に運営の方本当におつかれさまでした。そしてありがとうございました。
イベントの様子